この10月急に読書にハマりました。
10月上旬に、書店である一冊の本を購入して以降は、
このペースで読み進めて本を買う財力が自分にはないと判断したので、
居住地の図書館に通うことにしました。
そんな訳で10月読んだ本の中でも、インパクトのあったものを自身の記録も兼ねてご紹介します。
①元彼の遺言状/新川帆立著
最後に思わず「そう来たか!」©ジャニーズWEST
という突っ込みを入れたくなる展開でした。
何か最近の小説を読みたいと思い、youtubeで様々なおすすめをみて回っているときに出会いました。
有隣堂さんのチャンネルに出演していた新川さんのお人柄に完全に興味をもちました。
戦略的に賞レースを見据えた作品てどんなもんなの?という興味から、手に取ってみました。
結果として、まんまと作者の術中にはまったのではというほど、次々と展開が気になって、爆速で読了。
伏線回収がお見事でした。
続編についても近々読みたいと思います。
その前にもう一回「元彼の遺言状」を読みます。
②コンジュジ/木崎みつ子著
精神衛生状態が良いときに読んだ方がよいのと、あまり積極的におすすめはできないですが、少女の心模様が美しく描かれていました。
この手のテーマはただ暗く終わってしまうことが多い気がしますが、
絶望するような現実から目を背けたくなってしまう心模様、少女が自立・成長していく中で描く虚構世界の虚しさに切なくなりました。
第44回すばる文学賞受賞作品。
「コンジュジ」とはポルトガル語で「配偶者」を指す言葉だそう。
③ココ・シャネルという生き方/山口路子著
一度は読みたいと思っていた一冊をようやく手に取りました。
きらびやかな世界の女性だとばかり思っていましたが、現実はまったくその反対。
彼女の芯の強さが業界でトップに上り詰めさせたのだと感じました。
あの時代にあれだけ思い切ったことができるその強さに脱帽です。
同時代の人々の伝記も読んだみたいところ。
④ハリネズミの願い/トーン・テレヘン著
『ハリネズミの願い』トーン・テレヘン/著、長山さき/訳 | 新潮社
2017年翻訳小説部門で本屋大賞受賞。
最初のうちは、「ハリネズミくんなんて神経質なんだ…」と思っていたけれど、
これってもしかして普段の自分?かも?なんて思い始めました。
それくらい現代社会って色々な人に気を配り、相手の反応を気にしながら生きているのかもしれませんね。
外国文学かなり久しぶりに読みました。
小学生の頃読んだあれ、なんだったかな。
⑤はじまらないティータイム/原田ひ香著
『はじまらないティータイム』原田ひ香|担当編集のテマエミソ新刊案内|集英社 WEB文芸 RENZABURO レンザブロー
何の前情報も無しに図書館で借りました。
自分の人生におけるそれぞれの正義がある女性たちの生き様を見ました。
何かを手に入れることが、
一方の視点で見れば「努力して手に入れた」
他方の視点で見れば「姑息な手段で奪われた」になってしまう。
それぞれの人物に共感する一面もあるし、全く共感できない一面もあり、
悪は成敗されるべきと思いながら読んだ瞬間もありましたが、まさかのラスト。
これだから、文学っておもしろい。
と思わせてくれた一冊です。
11月も引き続き、色々な作品に触れたいと思います。
といいながら、11月が終わる…
#読書の秋 #読書記録